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牧之原農業用水の目的
牧之原ってどんなところ?
牧之原地域は、静岡県のほぼ中央に位置し、大井川下流右岸の洪積台地に開けた一大茶園からなる県内でも生産量5割を占める主要な茶産地です。また、100有余年の歴史を持つ茶の集団栽培地となっています。
牧之原台地の問題点
この地域は、営農立地条件に比較的恵まれた環境にはありますが、水源を持たない台地上にあるため、水には恵まれず、これまでは、干ばつがつづくと幼木は枯死し、成木園では減収や品質低下などの被害が避けられませんでした。
さらに、茶の品質向上のために病虫害防除、施肥、凍霜害防止は欠かせないものであり、畑地かんがいは茶農家の切実な望みとなりました。
干ばつにより枯れた茶園
牧之原農業用水の目的
このため、国土交通省が実施する長島ダム(特定多目的ダム)により、大井川の水源を確保し、これより安定した用水を大井川から地区内に導水して畑地かんがい事業を実施することになりました。
牧之原農業用水は、島田市外4市にわたる牧之原台地の茶園、砂丘地の普通畑など約5,000ヘクタールに対し、多目的かんがい(畑地かんがい、病虫害防除、施肥、凍霜害防止、塩害防止)という高度な水利用を行うものです。
牧之原農業用水は、島田市外4市にわたる牧之原台地の茶園、砂丘地の普通畑など約5,000ヘクタールに対し、多目的かんがい(畑地かんがい、病虫害防除、施肥、凍霜害防止、塩害防止)という高度な水利用を行うものです。
昭和53年に着工した国営農業水利事業では、取水工、導水路、揚水機場、調整水槽、幹線・支線水路及び一体として施工するファームポンドの整備を行い、農業用水の安定供給を図ります。
また、昭和48年から着工した県営畑地帯総合整備事業により、ファームポンド、加圧機場、管水路及びスプリンクラーなどの末端用水施設並びに農道、排水路、農地造成などの農業基盤整備を行いました。こうした国営・県営事業の実施により、生産性の向上による農業経営の安定と営農労力の節減を図り、農業の近代化、ひいては地域農業の振興に資することが牧之原農業用水の目的です。
長島ダム