農地、水路、農業施設、農道は、地域の農業と暮らしを支える大切な財産です。牧之原畑地総合整備土地改良区では、多面的機能支払交付金を活用し、用水組合や地域団体、企業、行政が連携して、地域資源の保全などに取り組んでいます。地域みんなの力で、人・水・農地を守り、次の世代へつないでいきます。
多面的機能支払交付金を活用した地域資源保全の取り組み
牧之原畑地総合整備土地改良区では、農地や農業用水路、ファームポンド、農道など、地域の農業を支える大切な資源を将来へ引き継ぐため、「多面的機能支払交付金」を活用した地域ぐるみの保全活動を推進しています。
近年、農業者の減少や高齢化、施設の老朽化などにより、草刈りや水路清掃、施設点検といった日常的な管理作業を、これまでと同じ方法で続けていくことが難しくなっています。また、用水組合では役員のなり手不足や、特定の人に作業・事務負担が集中することも課題となっています。
こうした課題に対応するため、用水組合をはじめ、自治会、農業関係団体、企業など、地域のさまざまな主体が連携し、農地・水路・農道を地域全体で守る仕組みづくりを進めています。
地域みんなで守る、農地・水・農業施設
主な活動は、農地や法面の草刈り、水路や排水路の泥上げ、農道の路面補修、ファームポンドやポンプ設備の点検、パイプラインの漏水修繕などです。台風や大雨の後には、農地や施設に異常がないかを確認し、必要に応じて応急対応も行います。
活動に必要な作業者の日当、機械の借上料、燃料費、傷害保険料、資材費、小規模な修繕費などには、交付金を活用することができます。これまで無償や用水組合の負担で行ってきた作業の一部を交付金で支えることで、活動を担う人の負担軽減と、継続可能な管理体制の構築につなげます。
広域で連携し、無理なく続けられる仕組みへ
牧之原畑地総合整備土地改良区では、複数の用水組合や地域団体が参加する「広域活動組織」の設立を進めています。
広域化することで、交付申請や活動報告、会計処理などの事務を一元化するとともに、資材の共同購入、大型機械の共同利用、専門業者による作業支援など、個々の組合だけでは難しい取り組みが実施しやすくなります。施設の老朽度や地域の状況に応じて、必要な場所へ重点的に予算を配分することも可能になります。
土地改良区は、活動計画の作成、事務手続き、会計処理、施設の機能診断や長寿命化に関する技術的な支援を行い、参加する用水組合や地域団体が安心して活動を続けられる環境を整えます。
農業を支える地域の力を、次の世代へ
農地や農業用水施設は、農作物を生産するためだけのものではありません。美しい農村景観をつくり、雨水を一時的に蓄え、生きものの環境を守るなど、地域の暮らしを支えるさまざまな役割を担っています。
牧畑美農里プロジェクトは、「人・水・農地を守り、未来へつなぐ」という考えのもと、地域の皆さまと協力しながら、無理なく、楽しく、長く続けられる保全活動を育てていきます。
一人ひとりの参加と地域のつながりが、牧之原台地の豊かな農地と水、そして美しい風景を守る力になります。

牧之原畑地総合整備土地改良区の推進状況
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